人を動かすのは難しい

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相手に抱いた「嫌い」を「好き」に変えるコツがあるのと同様に、相手が自分に抱いた「嫌い」を「好き」に変えるコツもあります。

確かに難しそうに思えますが、そんな一見不可能かと思われるのにいい方法があります。

人は他人から親切にされると、何かその人にお返しをしないと気がすまない感情になります。

これを「好意の返報性」といいます。

金銭・物品などに限らず、「褒める」「好意を持つ」などのプラスの感情に対しても、それをお返ししたくなります。

またこの「反報性の法則」は「好意」だけではなく、「悪意」に対しても成り立ちます。

つまり、あなたが人に悪意を持ったり、人を嫌ったりすれば、相手もあなたに対して「悪意」を返してきます。

心の中で「この人嫌い」と思いながら、その人と接しているとそれが非言語的に相手に伝わってしまうのです。

先のブログにも書きましたが人間のコミュニケーションは、非言語的コミュニケーションは9割、言語的コミュニケションは1割とされていますが、ほとんどの人が言語的コミュニケーションを鍛えようとします。

ほんの1割にしかすぎないのにです。

非言語的コミュニケーションは本能的なもの(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)、いわゆる五感の作用によって得られた情報をもとに、相手を瞬時に「好き」「嫌い」を判断させる非常に恐ろしいものです。

ですから、初対面の人には服装に始まりみだしなみ、香りなど視覚から入る情報、臭覚から入る情報など色々と気をつけなければ、初対面での好印象はありえません。

このように、非言語的コミュニケーションには十分気をつけるべきです。

相手が嫌いでも黙っていれば、わからないだろう。

表面上ニコニコしていれば大丈夫だろうと思うかもしれませんが、残念ながらそう上手くはいかないのです。

例え黙っていても、あなたが嫌う相手は、あなたに「嫌い」を返してくるのです。

このことを理解できれば、相手に対して「好き」で接するべきか「嫌い」で接するべきかは歴然としてきます。

「嫌い」の感情を抱いている人と接しても百害あって一利なしなのです。

また、好意の反報性は非常に普遍的な心理法則です。

全ての人に効果があるからです。

重要なのは、最初に「好意」を差し出すのは自分でなければならないということです。

言うのは簡単ですが、これがとても難しいです。

なぜならば、既に泥沼の関係になっているということは、「悪意」と「悪意」のキャッチボールをしている「悪意の反報性」にはまっている状態だからです。

そのような中で、いきなり「好意」を投げるのは、相当の勇気と思い切りが必要になります。

しかし、「好意の反報性」理解し、努力することにより、簡単に覆すことは可能です。

理論上は分かったけれども、やっぱり既に険悪な人間関係を修復するのは難しいとほとんどの方が思っているのではないでしょうか。

既に何か月、何年もの間に出来上がった、心の溝や険悪な人間関係はちょっと好意を出したからといったくらいでは、修復することは不可能です。

一番大切なのはコミュニケーションの量を増やすことです。

長年、険悪の仲であった2人がじっくり話し合ったら、意外といい人だったと気づくこともあります。

「嫌い」は「回避」に繋がります。

へんとう体が「嫌い」のラベリングをすると、「その人とは会いたくない」「その人と話したくない」という感情を引き起こします。

そのため、嫌いな人とのコミュニケーションが圧倒的に少なくなってしまいます。

結果として、相手に対する情報量、相手に対して知っていることは極端に少なくなります。

その人が意外な長所を持っていたとしても、それを知りえなければ「好き」になるきっかけが得られません。

相手に対する情報を多く得ることができれば、知らなかった相手の良さに気が付くことができ、相手に対する好意はアップするかもしれません。

若しくは、相手に自分を知ってもらうことで、相手の好意度が上がることもあります。

そのためにもコミュニケーションの量を増やすことがとても大切になります。

コミュニケーションの量を増やすのはそんなに難しくはありません。

「あいさつする」「雑談する」「聞く」が実践できれば、立派なコミュニケーションです。

デール・カーネギーが「人に好意を持たれたければ、誰に対してもあいさつをすることだ。あいさつほど、簡単でたやすいコミュニケーション方法はない」

と言っています。

あいさつは、コミュニケーションの入り口です。

あいさつすらできない人と親しくなるのは、無理だということです。

コミュニケーションはまず、あいさつから。

あいさつとは心理学的にいえば「私はあなたに対して心を開いていますよ」というサインです。

ですから、あいさつは人間関係の第一歩になります。

ある人と仲良くなりたければ、きちんとあいさつをしましょう。

できれば笑顔であれば言うことなしです。

それをされて嫌な気分になる人はいないと思います。

笑顔でお互いにあいさつをする、これがコミュニケーションのスタートです。

あいさつが終われば次のステップです。

自然な流れとしては「雑談」がコミュニケーションを高める簡単な方法です。

雑談の重要なポイントは、雑談を通して「相手との共通点を見つけ出す」ことです。

人間、どんな些細なことでも話題に共通点があったり、共通の趣味があれば嬉しいものです。

悩む必要はありません。

自分が好きなことを単純な単語で並べてみます。

札幌出身、日ハムファン、スープカレーが好き、旅行が好き、パチンコが好きなど誰でも必ずあります。

そこから、共通の話題を引き出していけば「共感」が生まれます。

お互いの共通点を意識しながら日々雑談をしていくと、ギクシャクした人間関係も収まるものです。

相手と自分の「好きなこと」「好きなもの」「共通点」について話すだけで、人間関係は好転します。

自分の好きなこと、好きなものについて話すことは楽しいからです。

恒常的な楽しいの積み重ねが嫌いを好きに変える原動力になります。

「聞く耳を持たない」という言葉があります。

人間は自分の嫌いな人に対して「聞く耳を持たない」傾向があります。

対面していて、話しを聞いているつもりでも右から左に抜けてしまうようなことがあります。

大切なのは「聞く姿勢=傾聴」です。

しっかりと聞くことによって同じ会話からもより多くの情報が得られるようになります。

コミュニケーションの技術ですが、自分が話すのは2、相手が話すのを8と意識しましょう。

いくら共通の話題とはいえ、マシンガントークをされて嬉しい人はいません。

せっかくの共通の話題も台無しになってしまいます。

人間は、聞くより、話す方が好きですから相手により多く話しをしてもらいます。

刑事の誓いの一つに「話し上手より聞き上手になれ」~これがわれわれの技術である。

というのがあります。

つまり、良好なコミュニケーションのためには、相手によく話してもらいそこから「共感」できるものを探します。

それができれば、次はこちらから簡潔に話題を振ったり、「質問」をしていきます。

これを繰り返すことによって「近親感」がわき、心を開いて話してくれるようになります。

このことは、自分を受け止めてくれたという「承認欲求」が満たされたことになります。

その反対が「話しをないがしろにされた」状況です。

一生懸命話しているのに相手がそれをきちんと受け止めてくれない場合です。

非常に強いマイナスイメージを持ちます。

ですから、「聞く」事をたいせつにしてください。

それだけでも、人間関係はかなり改善されます。

人間関係がうまくいかない理由 心理カウンセラー 札幌 カウンセリング 札幌

人は他人を変えようとします。何故ならば自分を変えたくないからです。

他人を変えることによって人間関係を保とうとします。

夫や、妻の性格を変えたい。子どもにもっと勉強するよう変わってほしい。威圧的な上司がいれば、性格が変わってほしい。やる気のない部下を変えたい。自分の意見を押し付ける友人の性格を変えたい。
など、ほとんどが相手を変えたいという悩みです。

しかし、残念ながら他人の「性格」や「人格」はまず簡単に変えることはできません。自分を変えたくてカウンセリングを受けたとしても、本人が「変わりたい」と思って努力しても数年かかるわけですから、他人を「変える」ということはほぼ不可能と言ったほうがいいと思います。

心理学者エリック・バーンは「過去と他人は変えられない、しかし今ここから始まる未来と自分は変えられる」という有名な文言があります。

しかし、多くの人は他人を変えたいと思い、他人を変えたいと望みそのために膨大な時間とエネルギーを使っています。

それこそが人間関係がストレスになる最大の原因です。

変えようとする人もそうですが、変えられようとしている人も強大なストレスと苦しみを生み出します。

人間関係を変える第一歩は、相手を「肯定する」ことです。

ロジャースは無条件肯定の必要について説いています

これがなければ、コミュニケーションが始まらず、相手も心を閉ざしてしまいます。

相手の欠点やあなたが見て相手のダメな人間性を一旦認める、それによって初めて人間関係を良好にするスタートラインに立つことができます。

逆にあなたが嫌いな上司がいたとします。「仕事もそんなにできなく、人間性も最低、尊敬できない、話しもしたくはない」と考えるかも知れません。

ですが、同僚のBさんはその上司とうまくやっている、人間関係にぎくしゃくしていないなんてことがあります。

あなたかしてみれば、本当に不思議なことかもしれませんが、事実は事実なのです。

本当に人間性が悪ければ全ての人から嫌われているはずです。

そもそも会社の代表等からの信頼がなければ、責任あるポジションにはつけないと思います。

あなたが嫌いだと思っている以上、口には出さなくても相手と信頼関係はフラットではありません。

そんな状況では人間関係を良好にさせるテクニックを使っても改善されません。

まず、相手を一人の人間として肯定するところから始めないと、建設的なコミュニケーションはスタートしません。

人間関係がうまくいけば、仕事も家庭も上手くいき、ハッピーになります。

職場で、強い不安、悩みがあると回答した人は6割もいまして、そのうち一番の悩みに挙げたのが、仕事の質や量ではなく人間関係です。

うつ病の原因として挙げられることが多いのが、職場の人間関係から来るストレスです。

つまり、職場の人間関係が上手くいけば、ほとんどの職場上でのストレスは消失し、誰もが楽しく前向きに働けれるようになります。

誰にでも嫌いな人はいます。ただ、それを嫌いじゃないに変えることは可能です。

仕事への不満やストレスは、あなたも色々抱えていると思います。

「今の仕事が自分には合わない」

「仕事の量や質」に不満がある」

「やりたい仕事をやらせてもらえない」

「希望勤務地に異動させてくれない」

「会社は好きだが、今の仕事内容は好きではない」

他にも人それぞれ、不平・不満はあるかと思います。

仕事の質や量に関する不満があっても、親身になって相談にのってくれる上司や色々と話しかけてくれる先輩、手伝いをしてくれる同僚や部下がいれば、それだけでストレスがかなり軽減されるものです。

つまり、職場の人間関係がよいか悪いかによって、あなたが受けるストレスは変わります。

人間関係を変える第一歩は「相手を肯定すること」です。

相手を嫌いになるという感情は「脳のエラー」として捉えます。

よく人間関係の中で「相性がいい、悪い」という言葉が使われますが、「相性」は「個人の思い込み」や「先入観」に過ぎないものだと思います。

「相性がいい」とは「単にお互いの印象が良かっただけ」という表面的なものです。

本質的な相性なんて存在するのかどうか疑問です。

本質的な相性がよければ、最高だったカップルが短期間で分かれたりはしないでしょう。

ですから、初対面の相手の印象が良くなくても「この人とは相性が悪い」とレッテルを貼らないこと。

「もっと話しをしてみないとわからないぞ」

「もっと、付き合ってから考えよう」

と考えることです。

「相性」=「先入観」です。

先のブログにも書いていますが、先入観を持てばそこから偏見が生まれ物事をただしくニュートラルに判断することができなくなってしまうからです。

恋愛なら「相性がいい」と喜ぶのはいいでしょうが、職場内の人間関係で「相性が悪い」と相手を敬遠してはいけません。

それが、人間関係の幅を小さくし、結局自分が苦しい思いをしてしまうからです。 

次に、人は自分と似た人を嫌いになるということについて書きます。

人は自分自身の短所や欠点と直面したくないという心理傾向があります。

私は自分で講演したビデオを観るのが嫌です。

「恥ずかしいからです」

自分のしゃべり方の欠点や変なクセに観ていられはしないのです。

こういうのは、他の人にも当てはまります。

自分が持つ欠点や弱点と同じものを相手が持っていると、それを攻撃したり時には腹立たしく感じることがあります。

「同族嫌悪」という言葉がありますが、心理学では「投影」と呼ばれています。

自己の悪いところを認めたくないとき、ほかの人にその悪い面を押し付ける心の働きのことです。

よく、職場で一人悪い人を作って(悪くないのに)、その人のせいにすれば丸く納まるという、ひどいことがあると思います。

その心理に近いものがあります。

ですから、本能的に「嫌」「嫌い」と感じる人は、自分と同じ者同士だったということがよくあります。

相手をよく観察してみる、腹を割って話してみる、すると案外、自分との共通点が多かったということがあります。

次に脳のエラーについてお話します。

人は人を「好き」「嫌い」かで判断しがちです。

人間の「快」「不快」は脳内の「へんとう体」で本能的に瞬時に判断されます。

人の好き嫌いに限らず、身の回りで起きている全ての出来事について、脳は「快」「不快」を即座に判断し、「快」と判断したものには近づき、「不快」と感じたものは回避します。

食べ物についてもそうです。

美味しかったものはまた食べたいと思うし、美味しくなかったものは二度と食べたくないと思います。

この脳のラベリングは、はじめての反応(第一印象)によって、ほとんど決まります。

へんとう体は原始的な脳で、危険な食べ物は食べない、危険な場所には行かないなど生存するために必要な脳です。

ある心理実験によると、人間の印象は初対面で90パーセント決定し、あとからその印象を変えるのは非常に難しいという結果が出ています。

このように初対面の影響力が大きいことを心理学では「初頭効果」といいます。

脳は「快」「不快」「好き」「嫌い」の二者択一で、初対面の人を判定し、無意識にレッテルを貼ります。

相手の内面や本当の性格を一切考慮せず、一瞬で「嫌い」というレッテル貼りをしてしまう。

そんな脳のエラーを信じて人間関係を作れないのはもったいないです。

「好きではない=嫌い」もへんとう体によるエラーです。

へんとう体は自分を守るという原始的な脳であることを説明しました。

部下が言うことを聞きません 心理カウンセラー 札幌 カウンセリング 札幌

先に書いたとおり、10人いれば10人考え方が違います。

あなたが、いくら親切丁寧に指導しても言うことを聞かない部下がいると思います。

自分を変えることはできますが、他人を変えることは非常に難しく多大な労力を要し、ストレスがたまります。

私が警察官をしていたときには、そのような部下には「放置」をして黙って様子を見ていました。

案の定失敗します。

すると不思議に部下から手のひらを返したかのように「謝罪」があり、言うことを聞いてくれるようになりました。

失敗したことにより、大きな自己成長をしたと思います。

頭ごなしに怒るより、部下の好きなようにやらせてみる・・・上に立つものはドーンと大きく構える必要があると思います。